ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れ

生理が始まると(周期の中で)脳の下垂体から2つのホルモンが放出されます。
1つは、FSH(卵胞刺激ホルモン)で、卵を育てなさいという指令をするホルモンです。
もう1つは、LH(黄体形成ホルモン)で、排卵をしなさいと指令をするホルモンですが、卵はある程度成長しないと排卵しないので、生理の初期では卵を育てるように働いてくれるホルモンになります。
そしてこの2つのホルモンが血液の流れに乗って卵巣に届きます。
卵巣ではこの2つのホルモンを受けて、卵胞ホルモン(エストロゲン)を作ります。
卵胞ホルモン(エストロゲン)のはたらきは、卵の成長を良くしてくれる、子宮の内膜を厚くしてくれる、膣に潤いを与えてくれる頸管粘液の分泌を促してくれる、という作用があります。
そして、排卵後に必要なホルモンとして、黄体ホルモン(プロゲステロン)があります。
黄体ホルモンは、妊娠の維持、体温を高温期に上げてくれるホルモンです。
通常生理から14日くらいで、卵胞細胞が20~22ミリになってくると、排卵がそろそろ始まるところですが、このとき、今この瞬間に排卵しなさいという指令をするために、LH(黄体形成ホルモン)が急激にまた大量に放出さてます。LHがしっかり出ている期間は、わずか8時間です。

卵胞細胞で育った卵が排卵されます。排卵後の卵の抜け殻の卵胞細胞がLHの働きによって色が黄色く変わったものが黄体化するということです。
その黄体化した卵胞細胞から黄体ホルモンがいっぱい分泌されます。この黄体ホルモンは、柔らかい子宮内膜を作り、妊娠を維持してくれるホルモンです。
ですので、その周期の卵子の質が良かった場合は、育ってきた卵胞細胞の状態(環境)も良かったということです。
高温期にしっかり体温が上がり、体温がガタガタすることなく高温期が続くということは、卵の質が良かったということです。
逆にその周期の卵子がイマイチだった場合は、育ってきた卵胞細胞の状態も良くないので、黄体化がしっかりせずに、黄体ホルモンの出方が悪い。すなわち、高温期がガタガタしたり、高温期が短かったりしてしまいます。
生理に関する4つのホルモン、FSHとLH、それから女性ホルモンのエストロゲン、高温期のホルモンであるのプロゲステロン(黄体ホルモン)。この4つのホルモンのバランスがしっかりとれていると、良いが卵が育ってくれることになります。
しかし生理が始まってから、卵を育てていく時期に女性ホルモンをいっぱい出してほしいですが、ホルモンは自分の意志で増やせませんし出せません。
そのホルモンを出す指令はどこがコントロールしているのかというと、自律神経がコントロールしています。
ですから、自律神経が整うと自力で自分の体のホルモンバランスが整うことができるので、良い卵が育つことにつながります。

脳や卵巣から分泌されたホルモンは、血液に乗って体全体に運ばれます。
血流が悪いと必要な場所に適切な量のホルモンが行き届かなくなるため、さまざまな不妊の原因につながる可能性があります。
自律神経が整うことで、血流も良くなり、ホルモンのバランスが整うことにつながります。

ホルモンのバランスを整え、4つのホルモンがしっかり出せる身体になることが、早く赤ちゃんを授かるための近道になることをご理解ください。

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