良質な卵子が取れない

良質な卵子が取れない

良質な卵子がとれない

良質な卵子がとれない

女性の卵巣にある卵子は、お母さんのお腹の中の生まれる前には約700万個あり、生まれるときには約200万個に減少しています。他の細胞や精子と異なり、卵子は女性の生涯の間に決して新しく作られることはありません。
思春期になり、初潮を迎えた時点での卵子数は約20~30万個といわれており、その後、毎月数百から千個の卵子が失われていくといわれています。すなわち、毎月数百から千個の卵子が同時に発育を開始するのですが、最終的に排卵する卵子は1個のみであり、残りは途中で発育が止まり、消失してしまうというわけです。
年齢を重ねると卵子も老化し、卵子の質も低下するため、染色体異常や流産率が高くなってしまいます。

妊娠に必要な3つの要素 
・いい卵子
・元気な精子
・いい子宮環境

いい卵子とは
・ きれいに細胞分裂を続けられるエネルギーがあること。
・ 卵子自体の染色体(DNA)の異常がない。
※染色体の異常がおこる原因もエネルギー不足

そのエネルギー(人間に最も重要なエネルギー)が、ATP(アデノシン三リン酸)で、細胞の中のミトコンドリアから産生されます。ミトコンドリアがしっかり働いてくれるとエネルギー(ATP)がたくさん作られます。(人間が生きていくためのエネルギーの約90%がATP)

ミトコンドリアとは、細胞内で独自の機能を発揮する細胞小器官で、50㎏の体重の人は5㎏のミトコンドリアがいると言われています。人間には40兆もの細胞があり、1つの細胞に数百〜数千個います。重要な臓器(肝臓、腎臓、脳など)の代謝が活発な臓器の細胞には6,000~8,000個います。一番多くミトコンドリアがいるのは、あたなの排卵前の卵胞細胞に多くいます。その数15,000個。それだけ生命の生まれる時には膨大なエネルギーがいるのです。すごい数のミトコンドリアがあなたの卵を育てるために協力してくれています。

女性の卵は、卵巣の中で卵子の元となる原子卵胞という形で眠っています。排卵する卵は約半年前に原子卵胞から3ヶ月かけて胞状卵胞という卵胞細胞を持っている卵子に変化します。胞状卵胞に変わってからさらに90日(3ヶ月)、生理の周期でいうと3回の生理を経て排卵期の卵子に育って排卵していきます。この3ヶ月(胞状卵胞になってから)が卵の質を決める大事な時期で、この時期にATP(エネルギー)を増やすことができれば、染色体の異常がない良質の卵が育つと言われています。
この周期に排卵する卵は、さかのぼって3ヶ月かけて成熟します。
つまり、3ヶ月後の卵が良質の卵であるためにはATP(エネルギー)を今から増やしていく事が重要になります。

妊娠に必要なホルモンは、脳や卵巣から分泌され、血液に乗って体全体に運ばれます。血流が悪いと必要な場所に適切な量のホルモンが行き届かなくなるため、さまざまな不妊の原因につながる可能性があります。
血流を良くすることは、ホルモンのバランスが整い、また卵巣や細胞内のミトコンドリアに多くの栄養分を運び、卵巣やミトコンドリアがいい状態になることで良い卵が育ってくれることになります。

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