子宮内膜が薄い
受精卵が着床する際、子宮内膜は受精卵にとって、簡単に言えば、ベッドに例えられます。
厚みのあるふかふかで柔らかい良質なベッドであれば着床しやすくなります。
受精卵の居心地がよい状態に整える事が大切です。
子宮内膜の厚さが6mm以下になると、妊娠することがかなり難しくなります。子宮内膜は排卵後、厚さが8mm以上を維持できれば妊娠できます。理想的な厚さは排卵後5~7日目(着床期)の厚さが13~20mmとされています。
子宮内膜は卵巣から分泌されるホルモンの影響を受けます。
卵巣の顆粒膜細胞から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)のはたらきは、卵の成長を良くしてくれる、子宮の内膜を厚くしてくれる、膣に潤いを与えてくれる頸管粘液の分泌を促してくれる、という作用があります。
そして、排卵後の卵の抜け殻の卵胞細胞が黄色く変わって黄体化した卵胞細胞から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)は、エストロゲンの働きによって厚くなった子宮内膜を、柔らかく維持して妊娠しやすい状態にします。
また、妊娠の維持、体温を高温期に上げてくれるホルモンです。
子宮内の環境を良くするには、卵巣と子宮への血流を良くする必要があります。
血液には多くの栄養分が含まれています。栄養はおもに血液によって運ばれることからです。
卵巣への血流が良いということは、卵巣にホルモンや栄養が行き届いて、卵巣がいい状態になることで、卵巣から分泌される卵胞ホルモンや黄体ホルモンにも、よい影響を与えることにつながります。
子宮内膜には、すごく細かい血管が張り巡らされているので、子宮内膜への血流がよくない状態が続いていると十分なホルモンや栄養分が届かず、子宮内膜が厚くなりにくくなります。
ホルモンバランスを整え、子宮への血流を改善することが効果的です。
また、ホルモンを出す指令はどこがコントロールしているのかというと、自律神経がコントロールしています。
ですから、自律神経が整うことで体の中のホルモンバランスも整うことができるので、子宮内の環境もより良い状態へとつながります。