高血圧

高血圧

高血圧

高血圧

高血圧の方は全国に4300万人以上いるといわれており、日本人の三割以上をしめています。まさに国民病ともいえる高血圧ですが、放置しておくと血管がダメージを受け動脈硬化を招き、脳卒中などの脳血管疾患、心臓病、腎疾患など深刻な病気を起こす可能性が高まります。
しかし、自覚症状がほとんどないので積極的に治療を行わない人も多いのが現状です。

【概 要】
血圧とは血管内の圧力で、通常は動脈圧をいいます。血圧は心拍出量と血管抵抗の積であり、心臓の収縮期に最大(収縮期血圧)となり、拡張期に最小(拡張期血圧)となります。
収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上といずれかがこの基準を超えた場合を高血圧と呼びます。ただし高血圧は持続的に上昇した状態をいい、1回のみの測定ではなく、日を変えて繰り返しの測定によってなされるべきです。

高血圧は、大きく本態性高血圧と二次性高血圧に分けることができます。

・本態性高血圧
多くの方が罹患し一般的にいわれる高血圧は、本態性高血圧を指します。明らかな基礎疾患がなく高血圧の大部分(90~95%)を占めます。発症には生活習慣が密接に関わっており、塩分の取り過ぎや肥満、運動不足、ストレス、疲れなどが原因となります。
また、加齢や遺伝的な要因も高血圧の発症に関わっていると考えられています。

・二次性高血圧
高血圧を引き起こす器質的な原因を特定できるものを指します。血圧の調整には、腎臓の血流量やホルモンが重要な役割を果たしています。
そのため、腎臓の血管の異常や腎障害が原因で生じる腎性高血圧や内分泌疾患である原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症などによるホルモン異常によって高血圧が生じることもあります。
そのほかに、睡眠時無呼吸症候群に続発する高血圧や薬剤性、遺伝性の高血圧も知られています。

原 因

•遺伝的要因
高血圧は家族に遺伝することがあります。

•加齢
年齢を重ねることで血圧が上昇する傾向があります。

•肥満・過体重
体重が増えると血圧も上がりやすくなります。

•塩分の過剰摂取
塩分を多く摂ると血圧が上昇する原因となります。

•運動不足
身体を動かさないと血圧が上がりやすくなります。

•アルコールの過剰摂取
過度な飲酒は血圧を上げる要因となります。

•喫煙
タバコの成分が血管を収縮させ、血圧を上げます。

•ストレス
精神的なストレスは一時的に血圧を上昇させます。

•睡眠不足
十分な睡眠がとれないと血圧が上昇しやすくなります。

•食事の不摂生
バランスの取れた食事を摂らないと高血圧のリスクが高まります。

•慢性疾患
糖尿病や腎臓病などの慢性疾患があると高血圧のリスクが増します。

•ホルモンバランスの乱れ
特定のホルモンの異常が血圧を上昇させることがあります。

これらの原因は単独でも複合的でも高血圧を引き起こす可能性があります。
適切な生活習慣の改善が重要です。

日常での注意点

塩分摂取を控える
1日の塩分摂取量を6g未満に抑えるよう心がけましょう。加工食品や外食には注意が必要です。

•バランスの取れた食事
野菜、果物、低脂肪の乳製品、全粒穀物、魚、ナッツを多く含む食事を摂り、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を避けるようにします。

•定期的な運動
週に150分以上の適度な有酸素運動(ウォーキング、サイクリング、スイミングなど)を行うよう心がけましょう。

•適正体重の維持
体重を適正範囲に保つことで、血圧の管理がしやすくなります。BMIを参考に適正体重を目指しましょう。

アルコールの適量摂取
飲酒量を男性は1日2杯、女性は1日1杯以内に抑えましょう。

禁煙
タバコをやめることで、血圧の低下だけでなく、心血管系の健康も改善されます。

ストレス管理
ストレスを軽減するためのリラクゼーション法(ヨガ、瞑想、深呼吸など)を取り入れると良いでしょう。

•十分な睡眠
毎晩7-8時間の質の良い睡眠を確保することで、血圧の安定に繋がります。

•定期的な血圧測定
家庭での血圧測定を習慣化し、異常があれば医師に相談しましょう。

医師の指示に従う
処方された降圧薬を正しく服用し、定期的に医師の診察を受けることが重要です。

これらの日常の注意点を実践することで、高血圧のリスクを減少させ、健康な生活を維持することができます。

高血圧と鍼灸

鍼灸が高血圧に効果がある理由は以下の通りです。

•自律神経の調整
鍼灸は自律神経系のバランスを整え、副交感神経を活性化させることで血圧を低下させます。

•血行改善
鍼灸による刺激が血液循環を促進し、血管の拡張を助けることで血圧を下げます。

•ストレスの軽減
鍼灸はリラクゼーション効果が高く、ストレスを軽減することで高血圧の一因であるストレス反応を緩和します。

•炎症の抑制
鍼灸は体内の炎症を抑える効果があり、血管の健康を維持しやすくなります。

•ホルモンバランスの調整
特定のツボを刺激することでホルモンバランスが整い、血圧の調節に寄与します。

•腎機能のサポート
鍼灸は腎機能をサポートし、体内の余分な水分とナトリウムの排出を促進することで血圧を下げる効果があります。

•心拍数の安定化
鍼灸により心拍数が安定し、心臓の負担を軽減することで血圧を下げます。

•神経伝達物質の調整
鍼灸がエンドルフィンやセロトニンなどの神経伝達物質の分泌を促進し、全身のリラックス効果を高めます。

鍼灸療法は個人によって効果は異なります。
症状や個人の状態に合わせた治療計画を立てることが重要です。

鍼灸治療は全身症状の改善とともに体力を回復し、気血の循環を良くすること目標としています。
鍼灸治療を受けた患者様の多くは、症状の軽減とともに、とても心地よい気分を体感されています。
ストレスの緩和に最も適した治療法の一つと言えます。

もしあなたがこのような症状に悩まされているなら、ぜひ当院にご相談ください。
私たちは専門的な治療や対処法を提供し、あなたの健康をサポートします。

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