風邪は万病のもと
顔が青白く、ゾクゾク寒気を感じる風邪。顔が赤くボーッとする風邪。
「風邪」と言っても、その種類は様々です。症状も、くしゃみや鼻水、咳が出る、喉が痛む、腹痛や下痢,など色々です。風邪の原因のほとんどがウイルスによる感染です。
ちょっとした体調の崩れをきっかけに風邪を引くことが多いのです。
風邪は、ひき始めから数日経過し、こじれてくると症状も変化していきます。1週間以上経ってもまだ微熱、咳、寝汗、食欲が無いなどの症状が続く場合は、こじれて長引いた証拠です。
「風邪は万病のもと」と言いますが、特に高齢者は風邪が元でいろいろな重い病気が起こるので注意しましょう。
くらしの中の予防法
・ビタミンやカルシウムをとる
ビタミンやカルシウムが足りないと、風邪を引きやすくなります。特にビタミンCには、ウイルス感染を予防し、治療する力があります。
・たんぱく質をとる
消耗した体力を回復させ、抵抗力をつけます。肉、魚、卵、大豆製品などを多く取りましょう。
・体を温める食事と水分をとる
お粥やうどんなど、胃に負担をかけず体を温める食べ物をとり、発熱で消耗した水分を補給しましょう。
・しっかりと睡眠をとる
睡眠不足からくる疲れとストレスは、かぜに対抗する免疫のはたらきを弱めます。できれば毎日6時間以上はとりたいものです。
・適度な運動
適度な運動は免疫力アップにつながります。ウォーキングやストレッチをするだけでも、カラダの調子が整います。
・手洗い、うがいをしよう
あらかじめ習慣づけておかなければ、万全の予防策とはいえません。かぜがはやり始めてからでは遅いので日頃から心がけましょう。
風邪と鍼灸
「風邪」は鍼灸の得意分野の一つでもあります。西洋医学では熱を下げる、咳を抑えるなどの薬での対処療法が主ですが、鍼灸などの東洋医学では身体が本来持っている免疫力・抵抗力をアップし、自然治癒力を高めて、風邪を治すことを重点においています。
また風邪の予防にも効果があります。
東洋医学には「未病を治す」という治療概念があります。「未病」とは、まだ健康状態ではあるが、病気に進行しつつある心身状態をいいます。
未病の段階で「免疫力」や「自然治癒力」を高め、身体の不調を治すことが、病気の予防法の原則といえます。
日ごろから鍼灸治療を受けることで、睡眠の質をよくしたり、免疫力や自然治癒力を高め、身体の不調を治すことでき、結果的に風邪にかかりにくいカラダ作りができます。
鍼灸を継続して行うことで体質改善ができ、風邪やその他の病気になりにくい身体にもなります。
つまり鍼灸治療は養生や病気の予防と健康管理に優れているということです。