逆 子
逆子の伝統的な治療法に「お灸」という方法があります。一見すると逆子とお灸は何の関係なさそうですが、逆子をお灸で治すことは東洋医学において古くから行われてきた方法です。
逆子の原因は、まだはっきりとしませんが、お母さんの身体の「冷え」が原因の1つと考えられています。特に下半身や下腹部が冷えると、胎児はおなかの中で少しでも温かく居心地の良い方へ最も大切な頭を向けます。女性の身体は心臓から遠いほど冷えやすく、子宮口側の方が体温が低くなりやすく、下半身や下腹部が冷えると心臓に近い上部の方に胎児は頭を向けてしまい逆子になってしまいます。
逆子治療は足にあるツボにお灸をすることで、骨盤内を温かくします。お灸をすることにより血行が良くなり身体全体が温まることによって胎児の回転を促します。
一般的に妊娠28週から逆子と診断されます。胎児の体が小さいうちは母体のおなかの中で動き回っていますが、体が大きくなると子宮内で動くスペースが狭くなってきますので、逆子治療は28週を過ぎてからは早ければ早いほど効果が高いです。
妊娠34週を過ぎると逆子が治る確率が低下します。早期に治療を始めることが大事になります。