
体を守る“潤い力”を取り戻そう
12月に入り、今年も残り1ヶ月。空気が一気に乾燥してくる時期です。「肌がカサつく」「喉がイガイガする」「風邪をひきやすくなった」そんな声を耳にする時期です。実はこの“乾燥”こそが、免疫力を下げる大きな原因のひとつなのです。
乾燥が免疫力を下げる理由
私たちの体は、皮膚や粘膜がバリアの役割を果たし、外からのウイルスや細菌の侵入を防いでいます。
しかし乾燥すると、このバリアが弱まり、ウイルスが体内に入りやすい状態に。
喉や鼻の粘膜も乾燥すると、免疫細胞の働きが低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
また、乾燥によって自律神経のバランスも乱れやすくなり、免疫系の調整にも影響を与えることがあります。
日常でできる乾燥・免疫対策
1.室内の湿度を保つ
加湿器や濡れタオルを利用し、湿度を40〜60%に保つようにしましょう。
2.水分補給を意識する
喉の潤いは免疫力の第一防線。常温の水や白湯をこまめに摂取するのが◎。
3.食事で粘膜を強化
ビタミンA(にんじん・かぼちゃ・ほうれん草)やオメガ3脂肪酸(青魚・亜麻仁油)が粘膜の保護に効果的です。
4.十分な睡眠と体温管理
体温が下がると免疫細胞の働きも鈍くなります。冷え対策をしっかりと行いましょう。
鍼灸でできる乾燥と免疫のケア
東洋医学では「乾燥=肺の弱り」と考えます。
肺は“気”を巡らせる重要な臓器であり、乾燥で肺が弱ると、全身のバリア機能が低下しやすくなります。
鍼灸では、「肺」「脾」「腎」の働きを整え、体の内側から潤いと免疫力を高めます。
自律神経のバランスを整えることで、体調全体の底上げにもつながります。











