1月 9, 2025

インフルエンザ予防

インフルエンザ予防

毎年秋から冬にかけては、インフルエンザの流行シーズンです。高熱や関節の痛みなどを伴い、人によっては重症化するおそれもあります。流行を防ぐためには、原因となるウイルスを体内に侵入させないことや周囲にうつさないようにすることが重要です。インフルエンザの感染を広げないために、一人ひとりが 「かからない」「うつさない」対策を実践しましょう。
インフルエンザと風邪は、のどの痛みや咳(せき)などよく似た症状がありますが、風邪とインフルエンザは、症状も流行の時期も違います。

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが体内に入り込むことによって起こります。インフルエンザのウイルスにはA型、B型、C型及びD型と呼ばれる4つの型があり、その年によって流行するウイルスが違います。これらのウイルスうち、A型とB型の感染力はとても強く、日本では毎年約1千万人、およそ10人に1人が感染しています。
インフルエンザにかかっても、軽症で回復する人もいますが、中には、肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もいます。

インフルエンザは日頃の備えとピークをターゲットにした対策が大事!

インフルエンザのピークは1月~2月。
しかしインフルエンザワクチンの効き目が高いのは接種してから3~4ヶ月と言われています。(効果や有効期間には個人差があります。)
ピークをターゲットにしたワクチン接種と、毎日の生活習慣の中にもインフルエンザの予防に心掛けましょう。

【対策1】 部屋・鼻・口・喉をしっかり保湿

インフルエンザウイルスは高温多湿に弱く、寒さと乾燥を好みます。そのため室温と湿度を高めれば、感染を防ぎやすくなります。感染力が下がる目安は、温度20℃以上、湿度50%以上です。部屋をエアコンなどで温めると空気が乾燥しやすいので、加湿器や洗濯物の室内干しなどをして湿度を保つようにしてください。また呼気の湿度は90%以上。マスクの着用は体内へのウイルスの侵入を防ぐと同時に、呼吸器の潤いを保つのにも効果的です。

【対策2】 こまめに「うがい」や飲み物を!

ウイルスが粘膜に付着すると、何と約20分で体の中に侵入してしまうそうです。予防には20分に1回、鼻や喉を洗うのが効果的です。うがいでも、何かを飲むでもOKです。飲み物が粘膜についたウイルスを洗い流し、胃酸で退治されます。何かをするときには、飲み物を用意して取り掛かるといいでしょう。

【対策3】十分な休養とバランスのとれた栄養摂取

体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日頃から心がけましょう。

【対策4】人混みや繁華街への外出を控える

インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や持病のある人、妊娠中の女性、体調の悪い人、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布(ふしょくふ)製マスクを着用することは一つの防御策と考えられます。

【対策5】室内ではこまめに換気をする

一般家庭でも、建物に組み込まれている常時換気設備や台所・洗面所の換気扇により、室温を大きく変動させることなく換気を行うことができます。常時換気設備や換気扇を常時運転し、換気を確保しましょう。

【対策6】1日8回 計1.2Lのお水を飲もう!

人は代謝により失う体内の水分は1日約2.5Lです。これは冬の間も変わりません。食事や体内代謝によって約1.3Lの水は得られますが、残り1.2Lは積極的に補う必要があります。また体や空気が乾燥すると粘膜も乾くため、ウイルスを体外に排出する機能が低下してしまいます。予防のために水分補給で体を潤しましょう。一度にたくさん飲んでもすぐに排泄されてしまうだけですので、150㎖のお水を1日8回くらいの分けて飲むのが理想です。水を飲む習慣を生活の中に組み込むと無理なく飲めます。

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